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【講演メモ】OculusConnect 9/20 10:30- KEYNOTE BY MICHAEL ABRASH

Oculus Connect Oculus Rift

登壇者:Michael Abrash, Chief Scientist@Oculus

SF(英語ではSciFi)と現実の違い

SFが持っていて、現実の世界が持ってないものは何か?
→自分であること、世界に足跡を残すこと、未来をよい方向に変えていくこと

VR/ARの試金石になる三つの小説

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Snow Crash
世界全体を支配するウイルスとの戦い。
Ready Player One
 世界をコントロールしようとするものとの戦い。
Rainbows End
 マインドコントロールとの戦い

未来を変える

我々はマトリックスの世界とは違って、今すぐにでも未来を変える機会がある
1人ではなく誰にでもその機会はある。
誰もが未来を変えられるが、ここにいる皆さんは、想像する未来をより強く引き起こすことができる。

実現性

スティーブジョブスがAppleに戻ってきたとき、誰が携帯電話がこのようになると予想しただろうか?

Palmer LuckyがVRのプロトタイプを作ったことでVRは始まり、今日我々はここに集まった。

VRは、あなた方を含む数千人の人の熱心な働きかけによって実現するだろう

これまでと同じVRブーム?

これまで、何度かVRのブームが来ては失敗した。今回はこれまでとは違う。
理由は3つある。

[理由1]スマートフォンの普及による部品の低価格化

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グラフ:CPUの種類と性能の変化

光学系のキャリブレーションレンダリング、トラッキングなどを小さなチームが少ない予算で検討できた。

・小さく、軽く、高精細なスクリーン
・小さく、正確なジャイロスコープセンサ

VRに必要なリソースをそれだけで確保しようと思うと、何百万ドルにもなる

しかし、様々な企業がスマートフォンに向けてそれらを開発しており、技術が進歩した。


[理由2] 他の類似技術の進化

OculusRift以外にもVRやAR技術が登場している。

これらには共有できる技術があり、独立するのではなく一緒に発展するものである。

例:GoogleGoogle GlassSonyのMorpheus、その他CastARや、携帯電話を使ったAR


[理由3]知覚システムの研究の進歩


例1:これは何にみえるか?
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例2:2D上でどちらが大きいと思うか?
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例1では線の書き方だけで立方体だと認識し、例2では二つの球の大きさが異なるように判断することが多い。
→人間の脳は色々な経験と合わせて判断している。

また、3つめの例として、発声する音声は同じなのに、別の単語発声時の表情と差し替えてみると、別の単語に聴こえてしまう、という事例も紹介。

補足:理由3については、なぜ今の時期に知覚システムが発展するのかについては言及がなかったように思えます。

3つの例のように、人間が色々な情報を元に補完して知覚していることがわかったので、今後も十分に進むという確信が得られたのでしょうか。


関連技術の進化

描画性能は近年頭打ちだが、VRには必須であり、これから爆発的に上がっていく

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写真:グラフィック性能の現状

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写真:VRの発展による予測

VRの一般利用が実現するとどうなるか?

・VR空間で商品の売買やネットスペースができる。
・目の動き、表情、手のジェスチャ、ボディランゲージなどを同期してアバターが動き回り、バーチャル空間でのインタラクションができるようになる。

・VRは知覚システムをコントロールする。VRは目以外の知覚をコントロールすることでパーソナライズされたリアリティとなる。

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写真:視覚以外の知覚

・色々な技術がVR向けに成熟すると、VRゲーム、アプリ、体験、がそれぞれ影響していく。

VRのこれから

・VR革命はまさに始まったばかり。
・研究開発もとても面白いところ。
・OculusVR社はVRのプラットフォームを構築していくが、それはVRの完成系の一部にすぎない。

・コミュニティがVRを実現させる。

・我々みんなでSFをリアルにするのである。
 →ここで講演が終了し、拍手喝采で終了。


以上です。

全体的に、ビジョンを語る講演でした。

この講演とは話がずれますが、DK1はVRの可能性を知らしめるのに重要な役割を担い、DK2はVRの一般的な利用を実現させるための第一歩としてリリースし、開発者による知見を貯めることと、関連部品メーカ(グラフィックカード含む)の発展を促しているのかもしれません。

だからこそ、「みんなで協力して、VRの利用が一般的になる未来を作り上げよう」、というコンセプトをキーノートで伝えたかったのかな、と思いました。